本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。
今回は、ハイランドのシングルモルト「グレンドロナック12年」をレビューしていきます。
シェリー樽だけで熟成した「オールシェリー」の代表格で、シェリー樽のウイスキーといえばまずこれ、と名前が挙がる一本。2024年にパッケージが新しくなりましたが、今回飲んだのは、その前の「オリジナル」と書かれた旧ラベルのボトルです。
この記事では、香りや味わいに加え、ストレート・ロック・ハイボールでの違いを紹介します。
この記事の結論
- 1レーズンやベリーのような果実の甘さに、ダークチョコのほろ苦さ
- 2ゴムや硫黄のようなクセがなく、きれいで上品なシェリー樽の味
- 3おすすめはストレート。ロックでも甘さが引き締まっておいしい
- 4シェリー樽のウイスキーを初めて選ぶ人にも、飲み慣れた人にも
基本情報
| 商品名 | ザ・グレンドロナック 12年 |
|---|---|
| メーカー | ブラウンフォーマン |
| 蒸留所 | グレンドロナック蒸留所(ハイランド) |
| 産地 | スコットランド |
| 分類 | シングルモルト |
| 熟成樽 | オロロソシェリー樽 / PXシェリー樽 |
| 度数 | 43% |
| 容量 | 700ml |
| 参考価格 | 7,000円前後(税込・2026年10月時点) |
| おすすめの飲み方 | ストレート・ロック |
グレンドロナック12年とは
グレンドロナックは、スコットランド・ハイランド東部にある1826年創業の蒸留所です。2008年にビリー・ウォーカー氏が買収してシェリー樽熟成に特化し、2016年からはジャックダニエルで知られるブラウンフォーマンが所有しています。日本では2024年4月から、ブラウンフォーマン ジャパンが直接販売しています。
12年は、その中心となるボトル。スペイン産のオロロソシェリー樽とPXシェリー樽だけで12年以上熟成した、いわゆるオールシェリーのシングルモルトです。辛口のオロロソが樽の深みとスパイスを、甘口のPXがレーズンのような凝縮した甘さを加えています。度数は43%。
2024年10月にはパッケージが刷新され、それまでの「オリジナル」という呼び名がなくなりました。今回飲んだのは刷新前のボトルです。メーカーは「味はそのまま」としていますが、新旧を飲み比べて「新しい方が穏やかになった」と感じる人もいるようですね。
ポイント
- オロロソとPX、2種類のシェリー樽だけで熟成したオールシェリー
- レーズンの甘さとスパイスが調和した、シェリー樽モルトの王道
- 2024年にパッケージを刷新。今回は刷新前の「オリジナル」ボトル
同じく濃厚なシェリー樽で知られるグレンアラヒー12年は、別の記事で紹介しています。
香り・味・余韻
それでは、実際に飲みながら香り・味わい・余韻をチェックしていきます。
香り
グラスに注ぐと、レーズンやベリーのような、甘く華やかな果実の香りが広がります。蜂蜜やチョコの甘さも重なり、香りだけで上質なシェリー樽だと分かる華やかさですね。
その奥には、シナモンやジンジャーのようなスパイスと、ナッツの香ばしさがあります。甘さ一辺倒ではなく、少しドライな香りが締めています。
シェリー樽のウイスキーにありがちなゴムや硫黄のような匂いはほとんどなく、きれいな香りです。アルコールの刺激も穏やかですね。
味わい
口当たりはなめらかで、レーズンやドライフルーツの凝縮した甘さが広がります。ベリーの酸味と蜂蜜のようなコクがあり、香りの印象をそのまま味わえます。
中盤からは、シナモンやクローブのようなスパイスと、オーク樽のほろ苦さが出てきます。甘さからスパイスへ移っていく流れで、甘ったるくはなりません。
後半はダークチョコのようなビターさが加わり、やや辛口にまとまります。甘い香りに対して、味は思ったより引き締まっていますね。
余韻
飲み込んだあとには、ビターチョコのほろ苦さと、レーズンの甘さがゆっくりと続きます。シェリー樽の香りが鼻に抜けていき、余韻は長めです。
最後にはスパイスの温かみと、樽のドライな感じが残ります。甘さで始まってドライに終わる、飲み飽きない余韻ですね。
飲み方別の評価
ストレート・ロック・ハイボールの3つの飲み方で試してみます。
ストレート4.5
そのまま飲むと、シェリー樽の甘さとコク、スパイスの流れをいちばんきれいに味わえます。アルコールの刺激が少なく、43%とは思えないほどなめらかですね。
レーズンの甘さからスパイス、ビターチョコへと続く変化があり、ゆっくり飲んでも飽きません。クセがないので、シェリー樽のウイスキーが初めての人でもストレートから楽しめると思います。
このボトルの良さを知るなら、まずはストレートがおすすめです。
ロック4.5
氷を入れると、甘さが引き締まり、ビターさとスパイスがはっきりしてきます。レーズンの香りは少し控えめになり、モルトと樽の風味が前に出る印象ですね。
氷が溶けてくると、再びレーズンやバニラのまろやかな甘さが戻ってきます。ストレートとは違う顔が見られるので、飲み比べると面白い飲み方です。
甘さが強いと感じた人には、ストレートよりロックの方が飲みやすいと思います。
ハイボール3.0
炭酸で割ると、ぶどうジュースのようなフルーティさと、ほのかなシェリーの香りが楽しめます。甘さは抑えられて、さっぱりした柑橘感と軽い渋みが出てきますね。
おいしくないわけではないのですが、ストレートで感じたコクや余韻はかなり薄れます。渋みや苦みが目立ちやすいので、シェリー樽の良さを味わうには向いていないと思います…。
食後にデザート感覚で軽く飲むなら、という飲み方ですね。
グレンドロナック12年のネットでの評判
ネット上の情報から、良い声と気になる声をまとめました。
良い声
- レーズンやベリーの甘さがきれいで、シェリー樽の入門に最適
- ゴムや硫黄のようなクセがなく、上品でなめらか
- マッカラン12年より手頃にオールシェリーを楽しめる
気になる声
- 値上げが続いていて、12年としては高く感じる
- ハイボールにすると渋みや苦みが目立つ
- 新パッケージは旧ボトルよりおとなしくなった、という声
評価されていたのは、クセのないきれいなシェリー樽の甘さと、入門に向いた飲みやすさ。シェリー樽のウイスキーなら必ず一度は飲んでおきたい、という声が目立ち、おすすめの飲み方はストレートがほとんどでした。ロックを推す記事も多く、ハイボールは「圧倒的においしい」という意見と「もったいない」という意見で割れています。
一方で、価格については厳しい声もあります。2024年7月に希望小売価格が7,510円(税別)へ引き上げられ、以前の5,000円台を知っている人ほど高く感じるようですね。それでも、オールシェリーの12年としては納得できるという評価が大半でした。
新旧の違いについては、旧ボトルの方がスパイシーで刺激があった、新しい方は穏やかで飲みやすい、という感想が複数ありました。メーカーは味を変えていないとしているので、ここは好みの問題かもしれません。
グレンドロナック12年の評価まとめ
| ストレートおすすめ | 4.5 |
|---|---|
| ロックおすすめ | 4.5 |
| ハイボール | 3.0 |
| コスパ | 3.5 |
| 総合 | 3.9 |
レーズンやベリーの甘さに、スパイスとダークチョコのほろ苦さ。クセがなくきれいにまとまった、シェリー樽モルトの王道といえる一本でした。
飲むなら、ストレートがおすすめですね。甘さからスパイス、ビターへと移る流れをそのまま楽しめます。ロックでは甘さが引き締まって違う表情が見られますが、ハイボールにするとコクが薄れるので、割らずに飲んでほしいボトルです。
価格は上がっていますが、オロロソとPXのシェリー樽だけで12年熟成したシングルモルトは多くありません。シェリー樽の味を知りたい人が最初に選ぶ一本として、今でも選びやすい存在だと思います。
こんな人におすすめ
- レーズンやドライフルーツのような、甘いウイスキーが好き
- シェリー樽のウイスキーを初めて飲んでみたい
- ストレートでゆっくり味わう一本を探している
おすすめしない人
- スモーキーなウイスキーや、ドライな味が好き
- 普段はハイボールでさっぱり飲みたい
- グレンアラヒーのような、重たく濃厚なシェリー樽を求めている
甘さと上品さのバランスが良いので、シェリー樽の基準になるボトルとして家に置いておく価値があると思います。
クセのないきれいなシェリー樽の甘さを楽しみたい人は、グレンドロナック12年をぜひ試してみてください。
