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今回は、バーボンの「I.W.ハーパー12年」をレビューしていきます。
個人的に、I.W.ハーパーは定番のゴールドメダルがかなり好きな銘柄。その上のクラスにあたるのが、この12年熟成のボトルです。
香りや味わいはもちろん、8,000円ほどという価格に見合うのかも気になるところ。ストレート・ロック・ハイボールで試してみました。
この記事の結論
- 1バニラやメープルの甘さに、熟した果実の風味が重なる上品な味わい
- 212年熟成らしいなめらかさがあり、飲むならストレートかロック
- 3ゴールドメダルの約4倍という価格への期待は、正直超えてこなかった
基本情報
| 商品名 | I.W.ハーパー 12年 |
|---|---|
| メーカー | ディアジオ(国内販売:ディアジオ ジャパン) |
| 産地 | アメリカ |
| 分類 | バーボン |
| 熟成樽 | 内側を焦がしたアメリカンオークの新樽 |
| 度数 | 43% |
| 容量 | 750ml |
| 参考価格 | 8,000円前後(税込・2026年9月時点) |
| おすすめの飲み方 | ストレート・ロック |
I.W.ハーパー12年とは
I.W.ハーパー12年は、アメリカ・ケンタッキー州で造られるバーボン。定番のゴールドメダルの上に位置する、12年熟成のボトルです。
発売は1961年。世界で初めての12年熟成プレミアムバーボンとして登場しました。バーボンは内側を焦がした新樽で熟成させるため、樽の成分が出やすく、長く寝かせると渋みや苦みが強くなりがち。4〜6年ほどの熟成が一般的な中で、12年という長さは当時かなり珍しかったそうです。
原料はコーンの比率が高いレシピで知られています。軽やかでクセの少ない酒質が、長期熟成でも重くなりすぎない理由と言われていますね。
ポイント
- 1961年に登場した、世界初の12年熟成プレミアムバーボン
- コーンの比率が高く、長期熟成でも軽やかでなめらか
- カットガラス風のデキャンタボトルに入った、日本限定の通年販売品
2022年に終売し、2024年に日本限定で復活
実はこのボトル、2022年6月にいったん終売になっています。海外でバーボンの人気が高まり、原酒を安定して確保できなくなったのが理由とのこと。
それから約2年後の2024年7月に、日本国内限定で販売が再開されました。ラベルのデザインも新しくなり、今は通年で買えるようになっています。
ただ、価格が上がってしまったのは残念なところですね…。終売前は5,000円台で買えたそうですが、今はお店で見かけるのが8,000円前後で、希望小売価格でいうと1万円(税別)。気軽に手を出せる値段ではなくなっています。
カットガラスのようなデキャンタボトル
見た目の存在感も、このボトルの大きな魅力です。
全体にダイヤ形のカットが入った四角いガラスボトルで、光が当たるとウイスキーの琥珀色がきらきらと映ります。太くて短い金色のキャップに、中央のひし形のラベル。ウイスキーというより、香水瓶やクリスタルのデキャンタのような佇まいですね。
横幅があるので片手では少し持ちにくいものの、棚に置いたときの見栄えは抜群。飲み終わったあとも飾っておきたくなるボトルです。
香り・味・余韻
それでは、実際に飲みながら香り・味わい・余韻をチェックしていきます。
香り
グラスに注ぐと、バニラやメープルシロップの甘い香りがふわっと広がります。ホットケーキにシロップをかけたような、香ばしくてやさしい甘さ。
奥には、桃や熟したメロンを思わせる果実の香りもあります。バーボン特有の接着剤っぽさは控えめで、全体に落ち着いた印象。
香り立ちは強くありません。グラスを回して、ゆっくり待つと開いてくるタイプです。
味わい
口当たりはまろやかで、アルコールの刺激がほとんどありません。メープルやカステラのような甘みが、クリーミーに広がります。
続いて出てくるのが、熟した果実とオレンジのような酸味。甘さだけで終わらず、中盤から軽いスパイスと樽の香ばしさが加わります。
12年という熟成年数から想像していたよりも軽やかな飲み口で、濃厚さや迫力を期待していると、少し拍子抜けするかもしれません。
余韻
飲み込んだあとには、バニラの甘さと、樽のウッディなほろ苦さが長く残ります。
後半のビターさは少し強め。ここは好みが分かれるところですが、甘さを引き締めてくれるので、自分は気になりませんでした。
飲み方別の評価
ストレート・ロック・ハイボールの3つの飲み方で試してみます。
ストレート4.5
3つの中では、このボトルの良さがいちばん分かる飲み方です。刺激が少なく、バニラやメープルの甘さ、熟した果実の風味をそのまま楽しめます。
43度ありますが口当たりはなめらかで、バーボンのストレートとしてはかなり飲みやすい部類だと思います。少しずつ飲みながら、香りが開いていく変化を楽しみたいですね。
ロック4.0
氷を入れると、甘さが引き締まり、フルーティーさが出てきます。口当たりはさらに軽くなり、抵抗なく飲める印象。
冷えても甘さとコクは残りますが、時間が経つと樽のビターさと渋みが少し強めに出てきます。
飲みやすさは十分なものの、ストレートと比べると香りがおとなしくなるので、個人的にはストレートのほうが好みでした。
ハイボール3.5
炭酸で割っても、バニラやメープルの甘さとコクがしっかり残ります。薄まった感じがなく、バーボンらしい香ばしさも十分。
おいしいのは間違いありませんが、個人的には、ゴールドメダルのハイボールを飲んだときの衝撃は超えてきませんでしたね…。
こちらはハイボールよりも、ストレートやロックで楽しむ銘柄だと思います。
I.W.ハーパー12年のネットでの評判
ネット上の情報から、良い声と気になる声をまとめました。
良い声
- まろやかで上品。12年熟成らしいなめらかさがある
- バニラやメープルの甘さに、桃やメロンのような果実感が重なる
- デキャンタボトルの見た目が美しく、贈り物にも向く
気になる声
- 再販後は価格が上がり、コスパが良いとは言いにくい
- 香りや味が穏やかで、パンチや個性を求めると物足りない
- 余韻に樽の苦みが残る
評価されていたのは、熟成によるなめらかさと、上品な甘さ。ゴールドメダルと比べて完成度が高い、という声も多く見られました。
なめらかさについては、自分も飲んでいて感じたところです。ただ、ゴールドメダルとはっきり差があるかというと、個人的にはそこまでの違いは感じませんでした。
気になる声でいちばん多かったのは、やはり価格です。終売前は5,000円台で買えたそうで、その頃を知っている人ほど割高に感じているようですね。
自分は終売前の価格を知りませんが、8,000円前後という今の値段だけを見ても、気軽に買えるボトルではないなと感じます。
味が穏やかという声には、自分も同感です。飲みやすい反面、パンチや個性を期待すると、物足りなさが残りますね。
I.W.ハーパー12年の評価まとめ
| ストレートおすすめ | 4.5 |
|---|---|
| ロックおすすめ | 4.0 |
| ハイボール | 3.5 |
| コスパ | 2.5 |
| 総合 | 3.6 |
バニラやメープルの甘さ、熟した果実の風味、なめらかな口当たりと、12年熟成らしい上品さをしっかり楽しめる一本でした。
特に良かったのはストレートです。刺激が少なく、香りが開いていく変化をゆっくり味わえるので、バーボンをそのまま飲むのが苦手な人でも楽しめると思います。
気になるのは、やはり価格ですね…。個人的にゴールドメダルがかなり好きなこともあり、その約4倍という値段を考えると、コスパの面では少し迷うところがあります。
普段飲むならゴールドメダル、ゆっくり飲みたい日や特別なときには12年、という使い分けが合っていそうです。ボトルの見た目も含めて、家に1本あるとうれしいバーボンですね。
こんな人におすすめ
- まろやかで上品なバーボンを、ストレートやロックで楽しみたい
- ゴールドメダルとの違いを、自分で確かめてみたい
- 見た目の美しいボトルを、贈り物や自宅の棚に置きたい
おすすめしない人
- コスパを重視して、普段飲みのバーボンを探している
- 香りや味に強い個性やパンチを求めている
上品でなめらかなバーボンを、見た目の美しいボトルで楽しみたい 人は、I.W.ハーパー12年をぜひ試してみてください。
また、自分のように「ゴールドメダルが好きで12年がどうしても気になって仕方がない」という人も、一度買ってみてはいかがでしょうか。
