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今回は、バーボンの定番「フォアローゼズ」をレビューしていきます。
スーパーや酒屋で見かけることも多く、バーボンの中では1,000円台で買える手頃な一本。ラベルに描かれた4輪の赤いバラが目印です。
この記事では、香りや味わいに加え、ストレート・ロック・ハイボールでの違いを紹介します。
この記事の結論
- 1バラや洋梨を思わせる華やかな香りと、蜂蜜のやわらかな甘さ
- 2軽い口当たりで、ハイボールにすると華やかさと爽やかさがいちばん分かりやすい
- 3バーボン特有のクセが苦手な人や、初めてのバーボンに
基本情報
| 商品名 | フォアローゼズ |
|---|---|
| メーカー | フォアローゼズ蒸溜所(国内販売:キリンビール) |
| 蒸留所 | フォアローゼズ蒸溜所(アメリカ・ケンタッキー州ローレンスバーグ) |
| 産地 | アメリカ |
| 分類 | バーボン |
| 熟成樽 | 内側を焦がしたアメリカンオークの新樽 |
| 度数 | 40% |
| 容量 | 700ml |
| 参考価格 | 1,700円前後(税込・2026年9月時点) |
| おすすめの飲み方 | ハイボール |
フォアローゼズとは
フォアローゼズは、アメリカ・ケンタッキー州ローレンスバーグのフォアローゼズ蒸溜所で造られるバーボン。1888年に商標が登録された歴史あるブランドです。
2002年から長くキリンが所有していましたが、2026年4月にアメリカのワイン大手E.&J.ガロ社へ売却されました。日本国内の販売は、当面キリンが続けるとのことです。
造りの特徴は、2種類のマッシュビル(原料の配合)と5種類の酵母を掛け合わせた、10種類の原酒をブレンドすること。ライ麦の比率が違う2つの配合に、果実感や花の香り、スパイスなど性格の異なる酵母を組み合わせて、香りや味の違う原酒を造り分けています。
今回のスタンダード品は、この10種類すべてを使ったもの。熟成は5年以上です。
熟成庫にも特徴があります。多くの蒸溜所が使う多層の倉庫ではなく、平屋建ての倉庫で熟成させているとのこと。上下の温度差が小さく、原酒が穏やかに均一に育つ環境だそうです。
こうした造りが、バーボンとしては軽やかで、花や果実を思わせる華やかな香りにつながっています。
ポイント
- 2種類のマッシュビルと5種類の酵母から造る10種類の原酒をブレンド
- 平屋建ての倉庫で5年以上熟成した、穏やかで華やかな味わい
- バーボンの中では軽やかで、1,000円台で買える定番の一本
名前の由来は4輪のバラ
ブランド名は、創業者ポール・ジョーンズJr.のプロポーズにまつわる逸話から付けられたと伝えられています。
舞台は19世紀の終わりごろのアメリカ南部。ジョーンズは舞踏会で出会った女性に一目惚れし、その場でプロポーズしました。
女性はすぐには答えず、「受けるなら次の舞踏会にバラのコサージュを付けていきます」と伝えます。そして次の舞踏会の夜、彼女は4輪の真紅のバラを胸に付けて現れ、プロポーズを受け入れたという話です。
キリンの公式サイト(新しいタブで開きます)でも紹介されているエピソードで、ラベルの4輪のバラはこの場面を表しています。真偽はさておき、飲みながら思い出すと少し楽しくなる話ですね。
香り・味・余韻
それでは、実際に飲みながら香り・味わい・余韻をチェックしていきます。
香り
グラスに注ぐと、バラを思わせる花の香りに、洋梨や青リンゴのフルーティーさが広がります。奥には蜂蜜やバニラの甘さもあり、バーボンにしては軽やかで優しい印象。
バーボンによくある接着剤のようなツンとした香りは控えめです。アルコールの刺激も強くありません。
甘さと華やかさが前に出るので、鼻を近づけたときの心地よさは価格以上だと思います。
味わい
口に含むと、蜂蜜とバニラのやわらかな甘みが最初に来て、洋梨のような果実味が続きます。口当たりは軽く、とろみのある重さはなし。
後半には、樽の香ばしさと軽いスパイス、少しの渋みが顔を出します。甘さ一辺倒にならないのはこの部分のおかげ。
舌には、ピリッとした刺激もわずかに残りますね。
余韻
飲み込んだあとには、花の香りがふわっと鼻に抜けて、バニラとスパイスが穏やかに残ります。長さは中くらいで、飲み終わりはすっきり。
甘さがだらだら残らず、軽やかに引いていくのがこのボトルらしいところ。次の一口に進みやすい後味です。
飲み方別の評価
ストレート・ロック・ハイボールの3つの飲み方で試してみます。
ストレート3.5
華やかな香りと蜂蜜の甘さをそのまま楽しめる飲み方。40度で口当たりも軽いので、バーボンをストレートで飲み慣れていない人でも手を出しやすいと思います。
ただ、飲みごたえという点では軽め。舌にはピリッとした刺激も少し残ります。
濃厚さや滑らかさをじっくり味わうタイプではないので、香りを楽しむ一杯として飲むのが合っていますね。
ロック3.5
氷を入れると、花や果実の甘い香りは控えめになり、樽の香ばしさとスパイスが前に出てきます。甘さが引いてすっきりした味になり、後味は少しドライ。
氷が溶けるにつれて軽さが増し、渋みや苦みが目立ってくるのが気になるところ。華やかさを楽しみたいなら、溶けすぎる前に飲み切るくらいがちょうど良さそうです。
ハイボール4.5
炭酸で割ると、花の香りがふわっと立ち上がり、甘さは軽く、後味はすっきり。バーボンらしい甘さは残しつつ重くならないので、このボトルの良さがいちばん分かりやすい飲み方です。
薄まって味がなくなることもなく、香りの華やかさがきちんと残ります。
唐揚げやフライドポテトのような揚げ物と合わせても負けないので、食事と一緒に飲むハイボール用として重宝しそうですね。
フォアローゼズのネットでの評判
ネット上の情報から、良い声と気になる声をまとめました。
良い声
- バラや洋梨を思わせる華やかな香りで、バーボンなのに飲みやすい
- 1,000円台とは思えない香りの良さで、コスパが高い
- ハイボールにすると華やかさと爽快さが両立し、揚げ物と合う
気になる声
- 接着剤のようなバーボン特有の香りが気になる人もいる
- 味が軽く、重厚なバーボンに慣れた人には物足りない
- 余韻が短く、ストレートでじっくり飲むには向かない
確認したレビューでは、華やかな香りと飲みやすさ、そして価格に対する満足度を評価する声が目立ちました。「バーボンは重そう」という人に勧めやすい、という位置づけは国内外で共通しています。
一方で、バーボン特有のエステリーな香りは感じ方に差があるようです。自分は控えめだと感じましたが、この手の香りに敏感な人はハイボールで逆に目立つこともあるそう。そこは好みが分かれるところだと思います。
軽さについては、その通りかなと。濃厚なバーボンと同じ土俵で比べると物足りないので、じっくり飲む一本というより、気軽に飲む一本として考えるのが合っています。
フォアローゼズの評価まとめ
| ストレート | 3.5 |
|---|---|
| ロック | 3.5 |
| ハイボールおすすめ | 4.5 |
| コスパ | 4.5 |
| 総合 | 4.0 |
いちばんの魅力は、バーボンなのに華やかで軽やかなところ。バラや洋梨を思わせる香りは、この価格帯ではなかなか出会えません。
特に気に入ったのはハイボールです。炭酸で割っても花の香りがしっかり残っていて、後味はすっきり。食事と一緒に飲んでも邪魔をしないので、家に置いておくと出番が多い一本だと思います。
ストレートやロックでは軽さが気になり、じっくり味わうには少し物足りないところも。そこは割り切って、ハイボール用の定番として使うのが合っていますね。
こんな人におすすめ
- バーボン特有のクセや重さが苦手
- 華やかな香りのハイボールを、食事と一緒に楽しみたい
- 初めてのバーボンを、手頃な価格で試したい
おすすめしない人
- 濃厚で飲みごたえのあるバーボンが好き
- ストレートで長い余韻をじっくり味わいたい
華やかな香りで、気軽に飲める手頃なバーボンを探している人は、フォアローゼズをぜひ試してみてください。
