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今回は、台湾のシングルモルト「カバラン トリプルシェリーカスク」をレビューしていきます。
名前のとおり、3種類のシェリー樽で熟成した原酒を合わせたボトル。カバランの中では、シェリー樽の甘さを気軽に楽しめる一本です。
この記事では、香りや味わいに加え、ストレート・ロック・ハイボールでの違いを紹介します。
この記事の結論
- 1レーズンやベリーを思わせる濃厚な甘さに、チョコレートのようなコク
- 240%でまろやかなので、ストレートでそのまま楽しめる
- 3甘いシェリー樽のウイスキーを、飲みやすい度数で味わいたい人に
基本情報
| 商品名 | カバラン トリプルシェリーカスク |
|---|---|
| メーカー | 金車(King Car) |
| 蒸留所 | カバラン蒸留所(台湾・宜蘭県) |
| 産地 | 台湾 |
| 分類 | シングルモルト |
| 熟成樽 | オロロソシェリー樽 / ペドロヒメネスシェリー樽 / モスカテルシェリー樽 |
| 度数 | 40% |
| 容量 | 700ml |
| 参考価格 | 10,000円前後(税込・2026年10月時点) |
| おすすめの飲み方 | ストレート |
カバラン トリプルシェリーカスクとは
カバラン トリプルシェリーカスクは、台湾・宜蘭のカバラン蒸留所が造るシングルモルトウイスキー。2021年に発売された、比較的新しいボトルです。
特徴は名前のとおり、オロロソ、ペドロヒメネス、モスカテルという3種類のシェリー樽で熟成した原酒を合わせていること。ドライフルーツのようなコクが出るオロロソに、甘口のシェリーとして知られるペドロヒメネスとモスカテルを組み合わせて、濃厚な甘さを出しています。
カバランのシェリー樽といえば、樽出しの度数で瓶詰めする「ソリスト」シリーズが有名ですが、こちらは40%に加水したタイプ。力強さよりも、まろやかさと飲みやすさを重視した造りですね。
ポイント
- オロロソ、ペドロヒメネス、モスカテルの3種類のシェリー樽で熟成
- 40%に加水した、まろやかで飲みやすいタイプ
- カバランの中で、シェリー樽の甘さを気軽に楽しめる位置づけ
香り・味・余韻
それでは、実際に飲みながら香り・味わい・余韻をチェックしていきます。
香り
グラスに注いだ瞬間から、レーズンやベリーを思わせる、甘く濃厚な香りが広がります。少し離れていても届くくらい、香り立ちは強め。
続いて、チョコレートやカラメルのような甘さと、コーヒーを思わせる香ばしさ。奥にはシナモンのようなスパイスも感じられます。
40%ということもあり、アルコールのツンとした刺激はほとんどありません。
味わい
口当たりはまろやかでなめらか。最初は軽く感じますが、だんだんとドライフルーツの凝縮した甘みが広がってきます。
甘みのあとには、蜂蜜やチョコレートのコク、ベリーのような甘酸っぱさ。後半にはタンニンの渋みとスパイスが出てきて、甘いだけでは終わりません。
香りの濃厚さに比べると、ボディは軽めです。重厚というより、上品にまとまった味わいですね。
余韻
飲み込んだあとには、ビターチョコレートのようなほろ苦さと、スパイスが残ります。
甘さも口の中に長くとどまり、舌には樽のタンニンが少し残る感覚。甘さから始まって、ビターに締まる流れです。
飲み方別の評価
ストレート・ロック・ハイボールの3つの飲み方で試してみます。
ストレート4.0
シェリー樽の濃厚な甘さを、いちばんしっかり味わえる飲み方です。刺激がほとんどないので、水を足さなくてもそのまま楽しめます。
レーズンやベリーの甘さから、チョコレート、スパイスへと変わっていく流れが分かりやすく、少しずつ飲むのにぴったり。食後にゆっくり飲みたい味わいですね。
ボディは軽めなので、濃厚でどっしりしたシェリー樽の味を期待すると、少し物足りなく感じるかもしれません。
ロック3.5
氷を入れると、ベリーの印象は落ち着き、蜂蜜やチョコレートの甘さが前に出てきます。口当たりはさらになめらかで、甘さとほろ苦さのバランスが良い味わい。
ただ、度数が40%なので、氷が溶けてくると味がぼやけやすいです。おいしく飲めるのは、冷えてから溶けすぎるまでの短い時間ですね。
ハイボール3.0
炭酸で割ると、ブドウのような果実感が残る、少し甘いハイボールになります。シェリー樽の渋みは思ったほど出ず、意外と飲みやすい印象。
一方で、甘酸っぱさが少し目立つので、ここは好みが分かれるところです。作るなら、少し濃いめにしたほうがシェリー樽の甘さが感じられます。
おいしく飲めますが、このボトルの良さを味わうなら、ストレートかロックのほうが向いていると思います。
カバラン トリプルシェリーカスクのネットでの評判
ネット上の情報から、良い声と気になる声をまとめました。
良い声
- レーズンやベリーの濃厚な甘さがあり、香りがとても良い
- 40%でまろやかなので、ストレートでも飲みやすい
- 3種類のシェリー樽のバランスが良く、上品にまとまっている
気になる声
- ボディが軽く、味の深みは香りほどではない
- ソリストのような濃厚さや飲みごたえを期待すると物足りない
- ハイボールは酸味が目立ち、合わないと感じる人もいる
評価されていたのは、香りの良さと、飲みやすさ。濃すぎるシェリー樽が苦手な人でも楽しめる、という声が国内外で見られました。
一方で、ボディの軽さを指摘する声も多いです。香りが濃厚な分、飲んだときに軽く感じやすいのかもしれません。力強さを求めるならソリスト、気軽に甘さを楽しむならこちら、という選び方になりそうですね。
ハイボールについては、合わないという声と、濃いめに作るとおいしいという声の両方がありました。
カバラン トリプルシェリーカスクの評価まとめ
| ストレートおすすめ | 4.0 |
|---|---|
| ロック | 3.5 |
| ハイボール | 3.0 |
| コスパ | 2.5 |
| 総合 | 3.3 |
レーズンやベリーを思わせる濃厚な甘さと、チョコレートのようなコク。シェリー樽らしい味わいを、まろやかな口当たりで楽しめる一本でした。
特に良かったのはストレートですね。刺激が少ないので、甘さからビターへと変わっていく流れを、ゆっくり味わえます。
ボディは軽めで、ずっしりとした濃厚さはありません。そのぶん飲みやすいので、シェリー樽のウイスキーをあまり飲んだことがない人にも合うと思います。
気になるのは価格ですね…。1万円ほどするので、コスパが良いとは言いにくいボトルです。
カバランのほかのボトルも、別の記事で紹介しています。
こんな人におすすめ
- レーズンやチョコレートのような、甘いシェリー樽の味が好き
- ストレートで飲みやすい、まろやかなウイスキーを探している
- 食後にゆっくり楽しめる一本が欲しい
おすすめしない人
- 濃厚でどっしりした、飲みごたえのある味を求めている
- ハイボール用のボトルを探している
- コスパを重視している
シェリー樽の濃厚な甘さを、まろやかな口当たりで楽しみたい人は、カバラン トリプルシェリーカスクをぜひ試してみてください。
