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今回は、アイリッシュウイスキーの「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」をレビューしていきます。
白ラベルの「ブッシュミルズ オリジナル」の上にあたる黒ラベルで、モルトの比率が高く、オロロソシェリー樽で熟成した原酒を使ったブレンデッドです。
この記事では、香りや味わいに加え、ストレート・ロック・ハイボールでの違いを紹介します。
この記事の結論
- 1レーズンやドライフルーツを思わせる、シェリー樽の甘さが楽しめる
- 2口当たりがなめらかで、アルコールの刺激が少ない
- 3おすすめはストレート。ロックやハイボールでも甘さが残る
- 42,000円台でシェリー樽のウイスキーを試してみたい人に
基本情報
| 商品名 | ブッシュミルズ ブラックブッシュ |
|---|---|
| メーカー | ブッシュミルズ(プロキシモ・スピリッツ) |
| 蒸留所 | オールド・ブッシュミルズ蒸留所(北アイルランド・アントリム州) |
| 産地 | アイルランド |
| 分類 | ブレンデッド |
| 熟成樽 | オロロソシェリー樽 / バーボン樽 |
| 度数 | 40% |
| 容量 | 700ml |
| 参考価格 | 2,500円前後(税込・2026年10月時点) |
| おすすめの飲み方 | ストレート・ロック |
ブッシュミルズ ブラックブッシュとは
ブッシュミルズは、北アイルランドのアントリム州にある蒸留所です。1608年に蒸留の免許を受けた記録が残っていて、「世界最古のウイスキー蒸留所」として紹介されることが多い銘柄。現在はテキーラのホセ・クエルボで知られるプロキシモ・スピリッツが所有しています。
ブラックブッシュは、その中でもモルト原酒の比率が80%ほどと高いブレンデッド。ピートを焚かない大麦麦芽を3回蒸溜したモルトを、オロロソシェリー樽とバーボン樽で最長7年ほど熟成させ、少量のグレーン原酒と合わせています。
ブレンデッドでありながらモルトの風味がしっかりあり、シェリー樽由来のレーズンのような甘さが特徴です。アイリッシュらしいなめらかさはそのままに、白ラベルより厚みのある味わいになっています。
ポイント
- モルト比率80%ほどの、モルト感の強いブレンデッド
- オロロソシェリー樽とバーボン樽で熟成した、レーズンのような甘さ
- ノンピートの3回蒸溜で、なめらかでクセが少ない
香り・味・余韻
それでは、実際に飲みながら香り・味わい・余韻をチェックしていきます。
香り
グラスに注ぐと、レーズンやドライフルーツを思わせる甘い香りが広がります。熟した果実のような甘さが中心で、蜂蜜やバニラの香りも重なります。
奥には、ナッツや麦を思わせる香ばしさもあります。シェリー樽の香りがあるといっても濃厚すぎず、少し爽やかさのある甘い香りですね。
注いだ直後は、わずかに金属っぽい匂いを感じることもあります。少し時間を置くと落ち着いてくるので、焦らずに香りを楽しむのがよさそうです。
味わい
口当たりはとてもなめらかで、レーズンや蜂蜜のようなやさしい甘さが広がります。アルコールの刺激は少なく、40%とは思えないほど引っかかりがありません。
甘さのあとには、ナッツやミルクチョコのようなコクが続きます。モルト比率が高いだけあって、軽すぎず、ブレンデッドにしては味に厚みがありますね。
後半は、穏やかなスパイスとほろ苦さが出てきます。甘いだけでは終わらない、バランスの取れた味わいです。
余韻
飲み込んだあとには、ドライフルーツの甘さと、ほのかなほろ苦さが残ります。スパイスの温かみもあり、甘さをやさしく引き締めてくれます。
長さは中くらいで、重たさはありません。すっと消えていく飲み終わりで、次の一口に進みやすい余韻ですね。
飲み方別の評価
ストレート・ロック・ハイボールの3つの飲み方で試してみます。
ストレート4.5
そのまま飲むと、シェリー樽の甘さとモルトのコクをいちばん素直に味わえます。レーズンや蜂蜜の甘さがゆっくり広がり、ほろ苦い余韻で締まる流れが心地よいですね。
アルコールの刺激が少ないので、ストレートに慣れていない人でも飲みやすいと思います。熟成年数が短いぶん若さはありますが、気になるほどではありません。
この価格のブレンデッドとしては、ストレートの完成度がかなり高い一本です。
ロック4.0
氷を入れると甘さが引き締まり、レーズンのフルーティさとほろ苦さがはっきりしてきます。香りは少し落ち着きますが、冷えてもシェリー樽の風味は残っています。
氷が溶けて薄まると、甘さが抜けて後味の苦みが目立ってくるのが気になるところ。ロックアイスで、あまり溶けないうちに飲むのが合っていると思います。
甘さが強いと感じた人には、ストレートよりロックの方が飲みやすいですね。
ハイボール4.0
炭酸で割ると、フルーティで軽やかなハイボールになります。レーズンの甘さは控えめになりますが、果実の香りと麦の香ばしさは残っていて、後味にほんのりビターさがあります。
シェリー樽のウイスキーにありがちな渋みは出にくく、すっきりと飲めるのが良いところ。甘めのタレを使った肉料理のような、少し濃い味の食事とも合わせやすいですね。
ストレートのようなコクは薄れるので、濃さを楽しむならロックやストレートがおすすめです。
ブッシュミルズ ブラックブッシュのネットでの評判
ネット上の情報から、良い声と気になる声をまとめました。
良い声
- 2,000円台でシェリー樽のレーズン感が楽しめる
- 口当たりがなめらかで、初心者にも飲みやすい
- ストレートでもロックでもハイボールでもおいしい
気になる声
- 注いだ直後に金属っぽい匂いを感じることがある
- ロックにすると水っぽくなり、後味にえぐみが出る
- パワフルさや強い個性を求めると物足りない
評価されていたのは、やはりこの価格でシェリー樽の甘さとなめらかさを楽しめること。「コスパが良い」という声は、確認したレビューのほぼすべてにありました。おすすめの飲み方はストレートが多く、ロックやハイボールを推す記事もあり、どの飲み方でも楽しめる点が支持されています。
一方で、注いだ直後の金属っぽい匂いや、ロックで薄まったときのえぐみを指摘する声もありました。自分も香りの金属っぽさは少し感じたので、時間を置いてから飲むのがよさそうです。濃厚さや個性を求める人には物足りないという意見にも、納得できるところがあります。
SNSでは「山崎に似ている」という話題もよく見かけますが、確認したレビューでは「方向性は違う」という意見がほとんどでした。シェリー樽の果実感となめらかさが共通しているだけで、別のウイスキーとして楽しむのがよさそうですね。
ブッシュミルズ ブラックブッシュの評価まとめ
| ストレートおすすめ | 4.5 |
|---|---|
| ロックおすすめ | 4.0 |
| ハイボール | 4.0 |
| コスパ | 5.0 |
| 総合 | 4.4 |
レーズンのような甘さと、なめらかな口当たり。シェリー樽の風味をしっかり感じられるのに、アイリッシュらしく飲みやすい一本でした。
飲むなら、まずはストレートがおすすめですね。甘さとコクをそのまま楽しめて、アルコールの刺激も気になりません。ロックでは甘さが引き締まり、ハイボールでは軽やかなフルーティさが楽しめるので、どの飲み方でも外さないと思います。
価格は2,500円前後。この味わいでこの価格は、正直かなりお得です。
こんな人におすすめ
- レーズンやドライフルーツのような、甘いウイスキーが好き
- 2,000円台でシェリー樽のウイスキーを試してみたい
- クセが少なく、なめらかなウイスキーを探している
おすすめしない人
- 濃厚でパワフルなシェリー樽ウイスキーを求めている
- スモーキーなウイスキーや、個性の強い味が好き
甘くてなめらかで、気軽に買い足せる。家に1本あると、何も考えずに飲みたい日に重宝するボトルだと思います。
シェリー樽の甘さを手頃に楽しめるアイリッシュウイスキーを探している人は、ブッシュミルズ ブラックブッシュをぜひ試してみてください。
