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今回紹介するのは、キリンウイスキーの「陸」。スーパーやコンビニでも見かける、手に取りやすい価格のウイスキーです。
グラス付きのものを1,600円ほどで購入しました。容量は500mlで、アルコール度数は50%と高め。手頃なボトルですが、飲みごたえもしっかりあります。
ストレート・ロック・ハイボールで飲み比べながら、良かったところも気になったところもまとめていきます。普段飲みのボトルを探している方は、参考にしてみてください。
この記事の結論
- 1おすすめはハイボール。炭酸で割ってもバニラの甘さと飲みごたえが残る
- 2ストレートの刺激が気になるときは、少し加水するかロックで
- 3手頃な価格で買いやすく、普段のハイボール用に選びやすい
基本情報
| 商品名 | キリンウイスキー 陸(りく) |
|---|---|
| メーカー | キリンビール |
| 蒸留所 | 富士御殿場蒸溜所(静岡県御殿場市) |
| 産地 | 日本 |
| 分類 | ブレンデッド |
| 度数 | 50% |
| 容量 | 500ml |
| 参考価格 | 1,500円前後(税込・2026年9月時点) |
| おすすめの飲み方 | ハイボール |
陸とは
陸は、キリンが2020年5月に発売したブレンデッドウイスキーです。静岡県の富士御殿場蒸溜所で造られる原酒を中心に、一部輸入原酒も組み合わせています。
原材料は「グレーン、モルト」と表記されており、グレーン原酒を主体にしたブレンドです。キリンの公式説明(新しいタブで開きます)でも、グレーン原酒をベースにモルト原酒を加えていることが紹介されています。
特徴のひとつは、アルコール度数50%で瓶詰めされていること。40%前後のボトルと比べると高めですが、炭酸や水で割っても甘い香りや味わいを楽しめるのが魅力です。
製法にもこだわりがあり、冷却ろ過をしないノンチルフィルタードを採用。冷やすと析出する香味成分を取り除かず、原酒の風味を生かすための造りです。なお、まったくろ過していないわけではなく、品質管理のために常温でのろ過は行っているようですね。
2022年4月5日には、パッケージだけでなく中身もリニューアル。富士御殿場蒸溜所のさまざまな原酒を生かし、甘い香りや口当たりを見直したブレンドになったとのこと。今回扱うのは、このリニューアル後のボトルです。
ポイント
- グレーン原酒を主体に、モルト原酒をブレンド
- バニラや果実を思わせる甘い香り
- 50%で、炭酸で割っても飲みごたえがある
- 原酒の風味を生かすノンチルフィルタード製法
- 2022年4月に味をリニューアル
500mlのボトルのほかに、4,000mlの大容量ボトルもあります。通販では2,700mlの取り扱いも見られます。

最初は500mlで試して、好みに合えばお得な大容量を選ぶのがよさそうですね。
香り・味・余韻
それでは、実際に飲みながら香り・味わい・余韻をチェックしていきます。
香り|バニラの甘さに、オレンジやリンゴの果実感
バニラやキャラメルの甘い香りに、オレンジやリンゴのような果実感が重なります。シロップを思わせる甘さの中に、少し酸味を感じさせるフルーティな香りもあります。
奥には穀物やナッツ、樽の香ばしさも。バーボンを連想する甘い香りはありますが、果実の印象もしっかり残りますね。鼻を近づけるとツンとした刺激もあり、穏やかな香りばかりではありません。
味わい|シロップのような甘さと、穀物のコク
口に含むと、シロップのような甘みと穀物のコクが広がります。なめらかな飲み口に、バニラやオレンジの風味も混ざり、甘さの中に果実感があります。
樽の風味とピリッとしたスパイスもあり、軽い口当たりだけで終わりません。甘みを感じる一方でアルコールの熱さもあるので、さらっと飲めそうな印象に比べると、味には力強さがありますね。
余韻|甘さと香ばしさに、スパイスが残る
飲み込んだあとには、ビスケットのような穀物の香ばしさと甘みが残ります。バニラやシロップを連想する風味も続き、甘く香ばしい印象です。
そこに木のほろ苦さとスパイスが重なり、口の中にはアルコールの熱さも残ります。甘さがすっと消えるというより、樽の風味と一緒にしばらく続く後味ですね。
飲み方別の評価
ストレート・ロック・ハイボールの3つの飲み方で試してみます。
ストレート2.5
そのまま飲むと、バニラの甘い香りと穀物の風味がはっきり感じられます。シロップのような甘さがあり、口当たりも意外となめらかです。
ただ、飲み込んだ後のアルコールの刺激は気になるところ。甘い香りから想像するほど穏やかな飲み口ではなく、穀物や樽の風味も強めです。ストレートでゆっくり飲むなら、もう少し刺激が落ち着いていてほしいですね。
少し水を足すと口当たりが柔らかくなり、甘さを感じやすくなります。刺激が強いときは、無理にそのまま飲まず、少量ずつ水を足してみてください。
ロック3.5
氷が少し溶けると刺激が和らぎ、バニラや穀物の甘さが感じられます。果実の香りよりも甘みが前に出てくるので、甘めのロックが好きな人には合いそうです。
一方で、甘さがやや強く感じられたり、樽の苦みや渋みが気になったりすることも。このあたりは好みが分かれそうですね。
氷が溶けすぎるとコクが薄れて水っぽくなるので、薄まりすぎには注意したいところ。ストレートより飲みやすくなりますが、甘さや後味まで気にならなくなるわけではありません。
ハイボール4.0
炭酸で割ると、バニラの甘さと果実の爽やかさが楽しめます。ストレートでは強めだった風味がほどよく軽くなり、甘さは残しつつ、すっきり飲めるようになります。
薄くなりすぎず、穀物のコクもしっかり感じられるのがいいところ。軽いだけのハイボールでは物足りないときにも合いますし、味の濃い料理やおつまみと合わせても楽しめそうです。
濃いめに作ると甘さや樽の風味も強くなるので、すっきり飲みたいときは炭酸を少し多めに。3つの中では、いちばん気軽に楽しめる飲み方だと思います。
陸のネットでの評判
ネット上のレビューや口コミから、良い声と気になる声をまとめました。
良い声
- ハイボールにすると甘さとフルーティーさが出る
- 50度なので割高感がなく、値段以上という評価
気になる声
- 香りが後付けのように安っぽく、バーボン寄り。富士山麓の後継を期待した人には不評
- 接着剤のような化学的な匂い(エステル香)が強く、ソーダで割っても苦手という声
- ストレートは喉が熱くなるアルコール感が先に来る
やっぱり、ハイボールにしたときのおいしさと、手頃な価格が高く評価されているようですね。
一方で、香りに独特のクセがあるので、苦手に感じる人がいるのもわかります。ストレートではアルコールの刺激も気になるので、誰にでも飲みやすいウイスキーとは言いにくいですね。
陸の評価まとめ
| ストレート | 2.5 |
|---|---|
| ロック | 3.5 |
| ハイボールおすすめ | 4.0 |
| コスパ | 4.5 |
| 総合 | 3.5 |
飲み方を変えてみると、やっぱりハイボールがいちばんしっくりきます。バニラの甘い香りが残りつつ、炭酸のおかげですっきり飲めるのがいいですね。手頃な価格でも、味が薄く感じにくく、飲みごたえは十分です。
ストレートはアルコールの刺激が気になりますし、ロックも甘さや後味に好みが分かれるところはあります。どんな飲み方でも文句なし、というわけではありませんが、普段のハイボール用として考えると満足感があります。
甘い香りのウイスキーが好きで、食事やおつまみと一緒に気軽に楽しみたい人には、ちょうどいいと思います。
こんな人におすすめ
- 濃いめのハイボールが好き
- バニラやキャラメル、桃のような甘い香りが好き
おすすめしない人
- ストレートでゆっくり味わう1本を探している
- バーボン系の甘い香りが苦手
スーパーやコンビニで買いやすく、好みに合えば大容量も選べるので、家飲み用として続けやすいのもうれしいところです。
手頃な価格で、甘い香りと飲みごたえのあるハイボールを楽しみたい人は、陸をぜひ試してみてください。