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今回は、「バスカー シングルポットスチル」をレビューしていきます。
シングルポットスチルウイスキーを飲むのは、これが初めてです。おなじみのバスカー緑とは違い、ブレンドを構成する原酒の一つを楽しめるボトル。
どんな香りや味わいなのか、ストレート・ロック・ハイボールで確認していきます。
この記事の結論
- 1蜂蜜や果実の甘さに、樽の香ばしさが重なる味わい
- 2クリーミーな口当たりと、ピリッとしたスパイスが特徴
- 3バスカー緑が好きで、構成原酒の味も知りたい人に
基本情報
| 商品名 | バスカー シングルポットスチル |
|---|---|
| メーカー | イルヴァ・サロンノ |
| 蒸留所 | ロイヤルオーク蒸留所 |
| 産地 | アイルランド |
| 分類 | シングルポットスチル |
| 熟成樽 | バーボン樽 / シェリー樽 |
| 度数 | 44.3% |
| 容量 | 700ml |
| おすすめの飲み方 | ロック |
バスカー シングルポットスチルとは
バスカー シングルポットスチルは、アイルランドのロイヤルオーク蒸留所で造られるウイスキーです。通称「バスカー黒」と呼ばれるボトルで、ブレンデッドのバスカー緑を構成する、ポットスチル原酒に焦点を当てています。
大麦麦芽と未発芽の大麦を使うウイスキー
シングルモルトが大麦麦芽を原料とするのに対し、こちらは大麦麦芽に加えて、未発芽の大麦も使用しています。それらをポットスチル(単式蒸留器)で3回蒸留する、アイルランドならではの造りです。
「シングル」は一つの蒸留所で造られることを指します。同じ大麦を使うウイスキーでも、麦芽だけではない原料の組み合わせが、シングルモルトとの大きな違いですね。
バーボン樽とシェリー樽の原酒を合わせた44.3%
熟成にはバーボン樽とシェリー樽を使用しています。トフィーやバニラを思わせる甘さに、胡椒のようなスパイシーさを合わせた味わいが、輸入元の紹介でも挙げられています。
ボトリングの度数は44.3%。今回飲むのはこの通常版で、別に展開されているスモールバッチ版とは異なる商品です。
ポイント
- 大麦麦芽と未発芽の大麦を使い、ポットスチルで3回蒸留
- バーボン樽とシェリー樽の原酒を使用
- バスカー緑を構成するポットスチル原酒の個性を楽しめる
バスカー緑は、モルト・グレーン・ポットスチルの3種類の原酒を合わせたブレンデッド。シリーズの基本となる一本については、こちらで紹介しています。
香り・味・余韻
まずは、香り・味わい・余韻を順にチェックしていきます。
香り
まず印象に残ったのは、梅酒を思わせる、酸味のある香りです。とにかくこの酸っぱさが特徴的で、甘い香りよりも先に意識が向きました。
その中には、あんずやレーズンのような果実感と、蜂蜜やバニラの甘さもあります。奥に麦や木の香ばしさが重なり、酸味だけではなく、お菓子のような甘い香りも感じられますね。
味わい
蜂蜜やバニラを思わせる甘さが広がり、口当たりにはクリーミーな丸みがあります。果実の酸味と穀物の風味も混ざり、甘さ一辺倒ではない味わいです。
後半には胡椒やクローブを思わせるスパイスと、木のほろ苦さが出てきます。口当たりのやわらかさに対して、舌に残る刺激はしっかりあり、甘い香りだけを想像すると少し意外な印象ですね。
余韻
飲み込んだあとには、蜂蜜のような甘さと穀物の香ばしさが残ります。そこにスパイスの温かさと樽のほろ苦さが重なり、甘さだけでは終わりません。
カカオを思わせるビターな風味もあり、クリーミーな印象を残しながら少しドライに落ち着きます。口に含んだときの甘みと、飲み終わりの刺激の違いが感じられる余韻です。
飲み方別の評価
ストレート・ロック・ハイボールの3つの飲み方で試してみます。
ストレート3.5
甘さとスパイスの両方がはっきり分かる飲み方です。蜂蜜や果実の風味に、木の香ばしさや胡椒のような刺激が重なります。
口当たりには丸みがありますが、アルコールのピリッとした感じも残ります。なめらかだから刺激も弱い、というわけではありませんね。甘みのあとに出てくるスパイシーさが、この飲み方ではよく分かります。
ロック4.0
冷やすと、チョコレートやナッツを思わせる甘さと香ばしさが感じられます。果実の酸味も混ざり、ストレートとは少し違う、甘苦い味わいになりますね。
樽のほろ苦さは残りますが、口当たりはまろやか。氷が溶けるにつれて甘みがやわらかく広がり、スパイスだけが強く出る感じは落ち着きます。
ハイボール3.5
炭酸で割ると、果実の酸味が軽快に広がります。蜂蜜やバニラの甘さも残り、酸っぱさと甘さの両方を楽しめる味です。
麦の香ばしさに、柑橘の皮やチョコレートを思わせるほろ苦さも加わります。ストレートのクリーミーな口当たりは軽くなりますが、甘みや樽の風味まで薄く消えてしまうわけではありません。
すっきり飲める一方で、独特の香りも残ります。クセのないハイボールというより、果実の酸味と甘苦さを楽しむ一杯ですね。
バスカー シングルポットスチルのネットでの評判
国内外の実飲レビューから、良い声と気になる声をまとめました。
良い声
- 蜂蜜や果実の甘さと、スパイスの組み合わせが面白い
- ロックでも甘さや香ばしさが楽しめる
- シングルポットスチルを試す入口として手に取りやすい
気になる声
- アルコールの刺激や独特の香りが好みを分ける
- 甘い香りのわりに、味の厚みは控えめに感じる
確認したレビューでは、甘さにスパイスやほろ苦さが重なる味を評価する声が見られました。ストレートを勧める人もいれば、ロックやハイボールのほうが良いという人もいて、飲み方の好みは分かれています。
独特の香りが気になるという意見については、自分もまず酸味のある香りが印象に残りました。蜂蜜やバニラの甘さだけを期待するより、梅酒のような酸っぱさも含めて楽しめるかで印象が変わりそうです。
一方で、まろやかで飲みやすいという感想もありました。香りのクセと口当たりのやわらかさは別の話なので、どちらを重視するかでも評価が変わるボトルだと思います。
バスカー シングルポットスチルの評価まとめ
| ストレート | 3.5 |
|---|---|
| ロックおすすめ | 4.0 |
| ハイボール | 3.5 |
| コスパ | 4.0 |
| 総合 | 4.0 |
初めてのシングルポットスチルで印象に残ったのは、やはり梅酒のような酸味のある香りでした。蜂蜜やクリームを思わせる甘さもありますが、単に甘くてまろやかなウイスキー、では片付けられない味ですね。
口当たりには丸みがある一方で、スパイスやほろ苦さもあります。ロックなら甘苦い風味、ハイボールなら果実の酸味を軽やかに楽しめるので、飲み方を変えてみる面白さもある一本です。
バスカー緑が好きで、ブレンドを構成する原酒の味にも興味があるなら、こうしたボトルを単独で飲んでみるのも良いですね。いつものブレンデッドとは別に、原酒の特徴を知るための選択肢になります。
こんな人におすすめ
- 甘さだけでなく、果実の酸味やスパイスも楽しみたい
- バスカー緑が好きで、シングルポットスチルも試してみたい
おすすめしない人
- 酸味のある香りやスパイシーな刺激が苦手
- クセの少ない、穏やかな甘さだけを求めている
バスカー緑からもう一歩、原酒それぞれの個性を知りたい人は、シングルポットスチルもぜひ試してみてください。
